新卒採用で知っておくべき自動車用語: 4WDとは

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はじめに

自動車業界の就職活動では、駆動方式に関する質問が頻出です。中でも4WD(Four-Wheel Drive:四輪駆動)は、走破性と安全性を両立させる重要な技術として、面接でよく話題に上がります。

かつては悪路走破性を重視したSUVやオフロード車の専売特許でしたが、現在は高性能スポーツカーから普通乗用車まで、幅広い車種に採用されています。電子制御技術の進歩により、燃費性能と走行性能を高次元で両立できるようになりました。

この記事では、就活生の皆さんが知っておくべき4WDの基礎知識から最新技術まで、分かりやすく解説していきます。面接対策はもちろん、入社後の業務理解にも役立つ内容となっています。

4WDの基本原理

四輪駆動の仕組み

4WDは、エンジンの動力を4つの車輪全てに伝達するシステムです。従来の2WD(二輪駆動)と比べて、駆動力を分散できるため、より確実な走行が可能になります。

動力の伝達経路には、トランスミッションからトランスファー(分配機)を介して前後のデファレンシャルに至る複雑な機構が必要です。これらの機構をいかに効率よく配置するかが、設計上の重要なポイントとなります。

トルク配分の考え方

4WDシステムの性能を左右する重要な要素が、前後輪へのトルク配分です。一般的な機械式4WDでは、50:50の固定配分が基本となりますが、最新の電子制御式では、走行状況に応じて自在に配分を変更できます。

路面状況やドライバーの操作に応じて、最適なトルク配分を実現することで、高い走行安定性と運動性能を両立させています。

前後輪の駆動力制御

前後輪の駆動力は、路面状況に応じて適切にコントロールする必要があります。片輪が空転した場合や、コーナリング時など、様々な状況で最適な制御が求められます。

センターデファレンシャルやビスカスカップリングなどの機械式制御に加え、最新のシステムでは電子制御による高度な制御が可能になっています。

機械式と電子制御式の違い

機械式4WDは、シンプルな構造で高い信頼性を実現できる反面、状況に応じた柔軟な制御が難しいという特徴があります。一方、電子制御式は、様々なセンサー情報を基に最適な制御を行うことができます。

近年は、両者の利点を組み合わせたハイブリッド方式も増えています。機械的な信頼性と、電子制御による高度な制御性を両立させた新しいシステムが開発されています。

4WDの種類と特徴

フルタイム4WD

フルタイム4WDは、常時四輪駆動を維持するシステムです。センターデファレンシャルを装備し、前後輪の回転差を吸収することで、舗装路での走行安定性を確保します。高級車やスポーツカーで多く採用されています。

前後輪の駆動力配分は、機械式の場合50:50が基本となりますが、最新の電子制御式では0:100から100:0まで自在に変更可能です。この特性により、様々な走行条件に対応できます。

パートタイム4WD

パートタイム4WDは、必要に応じて4WDモードに切り替えるシステムです。通常走行時は2WDモードで走行し、悪路など必要な時のみ4WDに切り替えます。SUVや商用車で採用される例が多く見られます。

構造がシンプルで、コストを抑えられる利点があります。ただし、舗装路での4WD走行は前後輪の回転差によるタイトコーナーブレーキ現象が発生するため、注意が必要です。

オンデマンド4WD

オンデマンド4WDは、電子制御により自動的に4WD状態に移行するシステムです。通常は2WDで走行し、スリップを検知すると瞬時に4WDに切り替わります。多くの乗用車ベースのSUVで採用されています。

切り替えには、電磁クラッチやビスカスカップリングなどが使用されます。走行状況に応じて最適なトルク配分を実現し、燃費と走行性能の両立を図っています。

電動4WDシステム

電動4WDは、後輪をモーターで駆動する最新のシステムです。エンジンとモーターを組み合わせることで、高い環境性能と走破性を両立させています。ハイブリッド車を中心に採用が増えています。

モーターの特性を活かした精密な制御が可能で、発進時のトラクション確保や、コーナリング時の姿勢制御など、様々な場面で効果を発揮します。

トランスファーの役割

トランスファーの構造

トランスファーは、エンジンの動力を前後輪に分配する装置です。減速機構やデファレンシャル機構を内蔵し、4WDシステムの中核を担います。SUVやオフロード車では、高低二段の減速機構を備えたものが採用されています。

内部構造は、入力軸、出力軸、チェーンドライブなどで構成されます。高いトルクを伝達する必要があるため、強度設計が重要です。

減速機能の仕組み

トランスファーの減速機能は、悪路走破性を高めるために重要な役割を果たします。低速ギアに切り替えることで、より大きなトルクを得ることができます。一般的な減速比は2.0〜2.7:1程度です。

ギヤ機構には、高い耐久性が要求されます。大きなトルクを伝達するため、特殊な熱処理や表面処理が施されています。切り替え機構には、シンクロメカニズムが採用され、スムーズな変速を可能にしています。

センターデファレンシャル

センターデファレンシャルは、前後輪の回転差を吸収する重要な機構です。コーナリング時や路面状況が異なる場合に、スムーズな走行を可能にします。トルセン式やマルチプレートクラッチ式など、様々な方式が採用されています。

差動制限機能を備えたものも多く、必要に応じて前後輪を機械的にロックすることができます。これにより、悪路での高い走破性を確保しています。

ロック機構の働き

ロック機構は、センターデファレンシャルの作動を強制的に停止させる装置です。極めて悪い路面状況で、確実な駆動力伝達が必要な場合に使用します。機械式のロックピンや、電磁クラッチによる方式が採用されています。

操作方法は、レバー式やスイッチ式など、車両によって異なります。誤操作防止のため、使用可能な速度範囲が制限されているのが一般的です。

デファレンシャルと制御

前後輪の差動制御

前後輪の差動制御は、走行安定性を左右する重要な要素です。路面状況や運転状況に応じて、最適なトルク配分を実現する必要があります。電子制御式では、0:100から100:0まで連続的な制御が可能です。

特に重要なのが、スリップ時の制御です。片側の車輪が空転した場合でも、適切なトルク配分により走破性を確保します。最新のシステムでは、予測制御による先回りの制御も行われています。

左右輪の差動制御

左右輪の差動制御は、コーナリング性能を向上させる重要な機能です。内輪と外輪で異なる回転速度を吸収しながら、適切な駆動力を配分します。リミテッドスリップデフや電子制御デフなど、様々な方式が採用されています。

最新のシステムでは、アクティブトルクベクタリングにより、積極的な旋回性能の向上を図っています。これにより、スポーティな走りと安定性を両立させています。

トルクベクタリング

トルクベクタリングは、コーナリング時に左右輪のトルク配分を積極的に制御する技術です。外輪側により多くのトルクを配分することで、旋回性能を向上させます。高性能車を中心に採用が増えています。

制御には、機械式デフと電子制御を組み合わせたシステムが多く採用されています。ヨーレートセンサーや加速度センサーの情報を基に、最適なトルク配分を計算します。

リミテッドスリップ機構

リミテッドスリップ機構は、左右輪の回転差を制限する装置です。多板クラッチ式やトルセン式など、様々な方式が存在します。片輪が空転した場合でも、反対側の車輪に駆動力を伝達できます。

特に重要なのが、クラッチ容量の設定です。強すぎると旋回性能が損なわれ、弱すぎると効果が不十分になります。使用条件に応じた最適な設定が必要です。

電子制御システム

センサー技術の活用

最新の4WDシステムでは、様々なセンサー情報を活用した制御が行われています。車輪速センサー、加速度センサー、ヨーレートセンサーなど、多数のセンサーが搭載されています。

これらの情報は、ミリ秒単位で処理され、リアルタイムの制御に活用されます。AIを活用した学習制御も導入され始めており、より高度な制御が可能になっています。

走行モード制御

走行モード制御は、路面状況や運転者の好みに応じて、システムの特性を変更する機能です。オートモード、スポーツモード、オフロードモードなど、様々なモードが用意されています。

各モードでは、トルク配分パターンや制御応答性が変更されます。最新のシステムでは、AIによる路面状況の自動判別機能も導入されています。

まとめ

4WDは、走破性と安全性を高次元で両立させる重要な技術です。電子制御技術の進歩により、燃費性能と走行性能の両立も実現しています。

この記事で学んだ知識は、自動車業界の面接でも必ず役立つはずです。駆動系統の要となる4WD技術について理解を深めることで、自動車業界でのキャリアを切り開く第一歩となるでしょう。電動化時代を見据えた新しい4WDシステムの開発は、今後ますます重要性を増していくと考えられます。


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